Wings
VP-65

(1970〜2006)

U.S.NavyのP-3リザーブ(予備役)部隊には、”Tridents”と言う名前の飛行隊が2つある。VP-65とVP-26であるが、ギリシャ神話の海の神ポセイドンの持つ”三叉の銛”の事である為、対潜部隊としては必然的に選択され易い名称かもしれない。海上自衛隊の第2航空隊も同じネーミングである。
 ”PG”のテールレターを付けたVP-65のP-3は、厚木でもなかなか撮れない存在だった。アメリカ海軍の哨戒部隊の全盛期の頃、予備役航空隊は太平洋方面に4飛行隊、大西洋方面には何と8飛行隊も存在した。VP-65は、1970年の9月にカルフォルニア州NAS ロス・アラミダスで編成された。当時予備役部隊の役割は、第一線部隊(レギュラーユニット)に配属される前の人員に対し訓練を施し、一定の水準まで仕上げる役割を持っていた。1971年にロス・アラミダス基地の閉鎖に伴いポイントマグーに移動したが、最初に使っていた機体はSP-2Hで、1975年からP-3Aに更新、その後1985年までB型を使ってP-3Cに1991年に更新を図った。C型への更新が最も遅かった飛行隊の部類に当たる。VP-65は私の最も好きなインシグニアの一つで、旧ソ連海軍のアクア級潜水艦をもりで正に突こうととするシックなデザイン、旧タイプはもう少し漫画チックなデザインでこちらも面白い。(2006年5月記)
Tail Making
Old-insignia of VP-65
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